第32回一般社団法人日本顎関節学会総会・学術大会

ハンズオンセミナー事前申込

本セミナーの参加募集は終了いたしました

定員、申込期日、申込方法

ハンズオンセミナーは2部制であり、各部40名の定員となります。
以下より申込書(WORDまたはPDF)をダウンロードいただき、必要事項を記入して
FAXまたはEメールにて下記運営事務局までお申込みください。
*定員になり次第に締め切らせて頂きます。

【お申込先】
第32回一般社団法人日本顎関節学会総会・学術大会
運営事務局
株式会社サンプラネット 宮川・大平
メール:jstmj32@sunpla-mcv.com
FAX:03-3942-6396

定員に空きがあれば、当日のご参加も可能ですが、先着順となりますので事前登録を推奨
致します。なお、学会参加登録をされた方でなければ受講できませんので予めご了承ください。

ハンズオンセミナー開催概要

日時:2019年 7月27日(土曜日)14:00~16:00
   [第1部] 14:00-15:00 [第2部] 15:00-16:00
会場:如水会館 1F「コンファレンスルーム」
プログラム:「DC/TMDの診断法-筋圧痛検査と関節痛誘発試験-」
参加費:5,000円
定員:第1部・第2部それぞれ定員40名です。
※いずれも同じ内容で行われます。
共催:サンスター株式会社

参加費の支払い方法について

ハンズオンセミナー参加費は、当日受付窓口で現金でのお支払となります。

お問い合せ先

株式会社サンプラネット メディカルコンベンション事業部
担当:宮川・大平
TEL:03-5940-2614・FAX:03-3942-6396・E-mail:jstmj32@sunpla-mcv.com

予定プログラム

「DC/TMDの診断法-筋圧痛検査と関節痛誘発試験-」

受講時間:55分
イントロ(筋触診の意義と方法) 20分
インストラクターによるデモおよび相互実習 30分(実習中も途中で適宜質問を受ける)
質疑 5分

座 長
小見山 道(日本大学松戸歯学部 口腔健康科学講座 顎口腔機能治療学分野)

インストラクター
松香 芳三(徳島大学大学院医歯薬学研究部 口腔科学部門 臨床歯学系 顎機能咬合再建学分野)
小見山 道(日本大学松戸歯学部 口腔健康科学講座 顎口腔機能治療学分野)
原 節宏(日本歯科大学附属病院 総合診療科 顎関節症診療センター)
前川 賢治(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 インプラント再生補綴学分野)
有馬 太郎(北海道大学大学院歯学研究院 国際歯科部)
石垣 尚一(大阪大学大学院歯学研究科 顎口腔機能再建学講座 クラウンブリッジ補綴学分野)
大久保 昌和(日本大学松戸歯学部 有床義歯補綴学講座)
村岡 渡(川崎市立井田病院 歯科口腔外科)
鳥巣 哲朗(長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 展開医療科学講座 歯科補綴学分野)
西山 暁(東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 口腔顔面痛制御学分野)
飯田 崇(日本大学松戸歯学部 口腔健康科学講座 顎口腔機能治療学分野)
佐藤 仁(昭和大学歯学部 口腔外科学講座 顎顔面口腔外科学部門)

セッションのねらい

今回のハンズオンセミナーは、DC/TMDに準拠した咀嚼筋および顎関節の触診をインストラクターの指導のもとで実際に参加者が行い、咀嚼筋および顎関節の触診を適切に実施するための具体的な方法を習得していただくことを目的とする。以下に方法の概略を示す。

1.DC/TMDに準拠した咀嚼筋および顎関節の触診

2014年初頭に公表されたDiagnostic Criteria for Temporomandibular Disorders (DC/TMD)では、触診する筋および部位、触診圧等が明確に規定されている。
標準的な触診の部位としては、咀嚼筋では部位が明瞭で口腔外から加圧できる咬筋と側頭筋、顎関節では下顎頭外側極、下顎頭外側極周囲を対象とする。なお、触診のプロトコールには、補足の触診部位として顎二腹筋後腹、内側翼突筋、外側翼突筋、および側頭筋腱が含まれるが、再現性や信頼性の問題が解決していないため、これらの部位の結果はDC/TMDの診断には用いられない。
筋触診時の圧力に関しては、頭頸部領域ではこれまで約2kg/cm2が一般的であったが、DC/TMDでは、咬筋、側頭筋、顎関節の下顎頭外側極周囲は1kg/cm2、顎関節の下顎頭外側部および追加の触診部位は0.5kg/cm2に規定されている。
加圧時間は、圧痛の検知のみを目的とする場合には2秒間で良いが、関連痛の有無を検出するためには5秒間加圧する必要がある。
触診は片側ずつ行うことを原則とし、反対側の頭部を診察者の手で支えつつ指先で当該部位を加圧する。その際、触診の直前に、圧力計等を用いて手指の加圧力を校正する。

2.咀嚼筋および顎関節の触診の重要性

咀嚼筋および顎関節の触診を適切に行うことは、顎関節症の病態である咀嚼筋痛障害および顎関節痛障害の診断に必須である。筋骨格系の問題である顎関節症の疼痛は、自発痛よりもむしろ「機能時の疼痛」を特徴とするため、咀嚼筋や顎関節に負荷がかかった際に疼痛が増悪するのが一般的である。咀嚼筋および顎関節の疼痛の有無の評価に加えて疼痛誘発試験である触診(圧痛検査)を行い、患者が日頃経験している「いつもの痛み」を再現できるかどうかを確認する。
顎関節症による痛みは咀嚼筋痛と顎関節痛とに大別される。診察の際には、必ず両者を鑑別し、「咀嚼筋痛」があるのか、「顎関節痛」があるのか、それとも、「咀嚼筋痛と顎関節痛の両方」があるのかを把握する必要がある。また筋の触診は、非歯原性歯痛と歯原性歯痛との鑑別に際しても極めて重要である。頭頸部筋・筋膜痛の50-85%は関連痛により非歯原性歯痛を引き起こすことや、非歯原性歯痛と診断された患者の51%は筋性歯痛であったとする報告などから、適切な筋の触診は歯痛の診断においても欠くことのできない検査である。

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